SPD-SX PROの概要(ウェーブ/キット/システム)
ウェーブとは?
各パッドを叩いたときに鳴る音色のことを「ウェーブ」と呼びます。
サンプリングしたり、USBメモリーやパソコンから取り込んだりした音も、ウェーブとして記憶します。また、1つのパッドで、同時に2つのウェーブ(LAYER A、LAYER B)を鳴らせます。
キットとは?
「キット」は、9つのパッド、8つの外部パッドと2つのフットスイッチの設定を1つにまとめたものです。
パッドごとに、好きなウェーブを割り当てたり鳴らしかたを変えたりして、キットを自由にカスタマイズできます。
SPD-SX PROには200種類のキットがあります(工場出荷時のKITデータを含む)。
[MENU]ボタン Ó KIT EDIT1/2タブ(*1)で設定できます。
キットをカスタマイズする(KIT EDIT1)
キット全体の設定をする(KIT EDIT2)
*1 マスター・エフェクト/マスター・コンプ/マスター・EQはシステムの設定です。「キット」ごとに設定できません。
システムとは?
製品全体の設定にかかわる部分を「システム」と呼びます。
[MENU]ボタン Ó SYSTEMタブで設定できます。
SPD-SX PRO全体の設定をする(SYSTEM)
SYSTEM INITを実行すると、システムの設定だけ工場出荷時に戻ります。
キットとウェーブ・バンクは工場出荷時の状態に戻りません。 |
ウェーブのPRELOAD BANK/USER BANKとは?
ウェーブ(オーディオ・ファイル)とウェーブ・パラメーター(START/ENDポイントなど)が格納されている領域です。
PRELOAD BANKには、工場出荷時のウェーブが格納されています。
USER BANKには、USBメモリーやパソコンからインポートしたウェーブや、サンプリングしたウェーブが格納されます。
[MENU]ボタン Ó WAVEタブで、ウェーブのリスト表示、エディット、タグ管理などができます。
オーディオ・ファイルを取り込む/管理する(WAVE)
SPD-SX PROの概要(セーブ・ロード/インポート・エクスポート/本体へのパラメーター保存)
SAVE ALL/LOAD ALL
製品全体のバックアップ・セーブ/ロードには、「キット」と「システム」と「ウェーブ」のすべてのデータが含まれます。
USBメモリーに本体の設定すべてをバックアップする(SAVE)
本体の設定すべてのバックアップ・データをUSBメモリーから読み込む(LOAD)
SAVE 1 KIT/LOAD 1 KIT
キット単位でセーブ・ロードできます。
キットで使用しているウェーブを含めてセーブ・ロードされます。
USBメモリーにキットをバックアップする(SAVE 1 KIT)
キット・バックアップ・データをUSBメモリーから読み込む(LOAD 1 KIT)
ウェーブのIMPORT/EXPORT
USBメモリーのIMPORTフォルダーに置いたウェーブ(WAV/AIFF/MP3)を、USER BANKにインポートできます。
また、USER BANKのウェーブを、USBメモリーにエクスポートできます。
オーディオ・ファイルを取り込む(IMPORT)
ウェーブをUSBメモリーに保存する(EXPORT)
本体へのパラメーター保存について
キット/システム/ウェーブのパラメーターの変更は、[POWER]スイッチで電源を切るときに保存されます。
ACアダプターが抜けて電源が切れた場合は、パラメーターは保存されません。 |
電源を切る前に、変更した値を保存したい場合は「WRITE」を実行します。
現在の設定を保存する(TOOLS-WRITE)
エフェクト/アウトプットのルーティング
キットのエフェクト
SPD-SX PROには、キットごとに設定できるエフェクトとして、MFX1~4とサイド・チェイン・エフェクトが用意されています。
PAD1~9/TRIG IN1~8/FOOT SW1、2の音に、キットのエフェクト効果をかけられます。
MFXの設定(MFX1~4)
SIDE CHAINの設定
PAD EDIT[1][2]つまみを使って、MFX1~4の効果やサイド・チェイン・エフェクトのスイッチを、リアルタイムにコントールすることも可能です。
PAD EDIT[1][2]つまみを設定する(PAD EDIT KNOB)
システム全体のエフェクト
SPD-SX PROには、マスター・エフェクト、マスター・コンプ、マスターEQが用意されています。
この効果は、MASTER OUT端子とPHONES端子に出力する音にだけかかります。
[MASTER EFFECT]つまみで、マスター・エフェクトの効果を、リアルタイムにコントロールすることが可能です。
MASTER EFFECTの設定
キットごとにマスター・エフェクト、マスター・コンプ、マスター・EQの設定を覚えることはできません。 |
アウトプットのルーティングの設定
PADやMFXの音を、任意のアウトプットに出力させることができます。
この設定は、KITごとに設定することができます。
出力先を設定する(OUTPUT ASSIGN)