パッドで鳴らすウェーブの選択やパッドの音量の調節など、基本的な設定をします。

  1. [MENU] Ó 「KIT EDIT1」を選びます。
  2. カーソル[à][á][ã][â]ボタンで「PAD EDIT」を選び、[ENTER]ボタンを押します。

    PAD EDIT画面が表示されます。
    PAD EDIT画面は5ページあります。


  3. [SHIFT]ボタンを押しながらカーソル[à][á]ボタンを押して、ページを移動します。
プレイ・タイプの設定(PAD EDIT - PLAY TYPE)

カーソル[à][á][ã][â]ボタンでパラメーターを選び、[-][+]ボタンで設定値を変更します。

パラメーター

設定値

説明

Play Type Template

SINGLE、PHRASE、LOOP、HI-HAT

ウェーブの発音のしかたを設定します。

  • Play Type Templateを設定すると、ページ内のパラメーターが最適な設定に切り替わります。

SINGLE:キック、スネア、クラップなど、単音で鳴らすときに選びます。
PHRASE:フレーズとして鳴らすときに選びます。
LOOP:ウェーブを繰り返し鳴らすときに選びます。
HI-HAT:LAYER AをHH CLOSE、LAYER BをHH OPENとして使うときに選びます。別売のハイハット・ペダルをHH CTRL端子に接続すると、LAYER AとLAYER Bを切り替えることができます。

Dynamics Switch OFF、ON

ON:PADを叩いた打撃の強さに応じて、Dynamics Curveで設定した音量変化が得られます。
OFF:PADを叩くと、Fixed Velocityで設定した音量で鳴ります。

Dynamics Curve

LINEAR、LOUD1、LOUD2、LOUD3

「LINEAR」に設定すると、打撃の強さに応じて、自然な音量変化が得られます。

「LOUD 1」~「LOUD 3」に設定すると大きい音が出やすくなります。

Fixed Velocity 1~127 Dynamics SwitchがOFFのときに、ウェーブを鳴らすベロシティーの値を設定します。
Trigger Reserve OFF、ON

ONに設定すると、ClickのAccentのタイミングより前にPADを叩いて、発音を予約することができます。
発音を予約すると、次のClickのAccent位置で発音します。
Click再生していないときは、Trigger ReserveがOFFのときと同様に叩いたタイミングで発音します。

Layer Type

MIX、FADE1、FADE2、XFADE、
SWITCH、SW(MONO)、
ALTERNATE、HI-HAT

MIX:常にLAYER AとLAYER Bのウェーブを重ねて鳴らします。
FADE1:「Fade Point」以上の強さで叩いたときだけ、LAYER Bを重ねて鳴らします。
FADE2:「Fade Point」以上の強さで叩いたとき、その強さに応じてLAYER Bを重ねて鳴らします。Fade EndでLAYER AとLAYER Bが同じ音量になります。
XFADE:基本的にFADE2と同じ動作をしますが、Fade Pointを境にFade Endにかけてパッドを強く叩いたときにLAYER Aの音が小さくなっていきます。
SWITCH:「Fade Point」未満の弱さではLAYER Aを、「Fade Point」以上の強さではLAYER Bを、切り替えて鳴らします。
SW(MONO):基本的にSWITCHと同じ動作をしますが、LAYER A/Bが鳴るときにあとから発音したレイヤーが先に発音したレイヤーの音を打ち消します(モノフォニック発音)。
ALTERNATE:LAYER AとLAYER Bを交互に鳴らします。
HI-HAT:HH CTRLペダルと一緒に使います。HH CTRLペダルを踏み込むと、LAYER A(HH CLOSE)の音が鳴ります。
HH CTRLペダルを開くと、LAYER B(HH OPEN)の音が鳴ります。LAYER AにHHのクローズド・サウンド、LAYER BにHHのオープン・サウンドをアサインしてください。

Fade Point 1~127

LAYER Bを鳴らし始める打撃の強さを設定します。「1」に設定すると、どんな強さで叩いてもLAYER Bが鳴ります。
Layer Type = FADE1、FADE2、XFADE、SWITCH、SW(MONO)のときのみ有効です。

Fade End 1~127

Layer TypeがFADE2、XFADEのときに、フェード区間やクロスフェード区間の終点を設定します。

LAYER A/B

パラメーター

設定値

説明

Loop

OFF、ON、X2、X4、X8

ウェーブを繰り返し鳴らす回数を設定します。
「ON」に設定すると、ウェーブは繰り返し鳴り続けます。

Trigger Type

ONESHOT、ALTERNATE

パッドを叩いたときのウェーブの再生方法を設定します。
ONE SHOT:パッドを叩くたびに発音します。
ALTERNATE:パッドを叩くたび交互に発音/停止します。

Poly/Mono

POLY、MONO

ウェーブの鳴らしかたをポリフォニックにするかモノフォニックにするかを設定します。
POLY:発音中の音があるときは、前の音に重ねて発音します。
MONO:発音中の音があるときは、前の音を消音して発音します。


ボタン

説明

[F1](MULTI VIEW)

チェック・マークが付いているとき、選択中のパラメーターの設定値が右側のパッド一覧に表示されます。

レイヤーごとの音量等をまとめて設定するときに便利です。

  1. 設定したいパラメーターをカーソル[à][á]ボタンで選びます。
  2. カーソル[ã]ボタンを押して、パッドにカーソルを当てます。
  3. カーソル[à][á][ã][â]ボタンを押すか、パッドを叩き、設定する対象のパッドを選びます。
  4. [-][+]ボタンまたは[VALUE]つまみで設定値を変更します。

[F2](LAYER)

レイヤーAのオン/オフを設定します。

[F4](LAYER)

レイヤーBのオン/オフを設定します。

[F6](LAYER COPY)

レイヤーのコピーや入れ替えをします。

[SHIFT]+[F5](PAD INIT)

選択中のパッドを初期化します。

[SHIFT]+[F6](PAD COPY)

パッドをコピーします。



レイヤーの設定1(PAD EDIT - LAYER EDIT1)

LAYER A/B

パラメーター

設定値

説明

Wave Bank

ALL、PRELOAD、USER

WAVEを選ぶ対象のカテゴリーを選びます。

ALL:PRELOADとUSERの両カテゴリー
PRELOAD:製品出荷時に搭載されているWAVE
USER:ユーザーがインポートする領域のWAVE

Wave

0~20000

最大20000個のWAVEから音色を選べます。

0(OFF)を選ぶと、WAVEがアサインされていない状態になります。

  • WAVE名にカーソルがあるときに[ENTER]ボタンを押すと、WAVE SELECTウィンドウが表示されます。
    WAVE SELECT window 

Volume

-INF~+6.0dB

音量を調節します。
PAD EDIT KNOBでも設定できます。

Pitch Coarse

-12~+12

ピッチ(半音単位)を調節します。
PAD EDIT KNOBでも設定できます。

ピッチを調節すると、ウェーブの再生速度が変わります。


Pitch Fine

-50~+50

ピッチ(セント単位)を調節します。

Pan

L15~CENTER~R15

定位感(左右のバランス)を調節します。


WAVE SELECTウィンドウ
  1. PAD EDIT - LAYER EDIT1画面でWaveにカーソルがあるときに[ENTER]ボタンを押します。


    WAVE SELECTウィンドウが表示されます。


  2. カーソル[à][á]ボタンで、WAVEを選びます。


    ボタン 説明
    [F2](PRELOAD) チェックを付けると、プリロード・サンプルを含むすべてのサンプルが表示されます。
    チェックをはずすと、プリロード・サンプルは表示されなくなります。
    [F3](WAVE EDIT) WAVE EDIT画面が表示されます。
    ウェーブを編集する(WAVE EDIT)
    [F4](FILTER) TAG FILTERウィンドウが表示されます。
    ウェーブ・リストをタグでフィルタリングする(FILTER)
    [F5](PREVIEW) 選んだサンプルを試聴します。
    [F6](EXIT) WAVE SELECTウィンドウを閉じます。



  3. [F6](EXIT)ボタンを押して、WAVE SELECT ウィンドウを閉じます。



レイヤーの設定2(PAD EDIT - LAYER EDIT2)

パラメーター

設定値

説明

Fade In

0~127

WAVEが発音してから、元の波高値(音量)に上がりきるまでの、時間を調節します。

Decay

0~127

WAVEのDECAY時間を調節します。

  • LoopがOFFに設定されているLAYERに対してのみ有効です。

Sample Delay Sync

OFF、TEMPO SYNC

PADを叩いてから、発音するまでの時間を遅らせることができます。
TEMPO SYNCに設定すると、Sample Delayの長さをキットテンポに同期できます。

Sample Delay

0~5000ms
(Sample Delay SyncがOFFのとき)

打撃してから発音するまでの時間(ディレイ・タイム)を設定します。
Sample Delay SyncがOFFのときは、時間で設定します。
Sample Delay SyncがTEMPO SYNCのときは、音符の長さで設定します。
たとえば、LAYER Aの発音よりLAYER Bの発音を遅らせて、タイミングをずらして発音させる音作りができます。

1/64T(ŗ)、1/64(ō)、1/32T(Ŗ)、1/32(Ō)、1/16T(ŕ)、1/32.(ŋ)、1/16(Ŋ)、1/8T(Ŕ)、1/16.(ʼn)、1/8(ň)、1/4T(œ)、1/8.(Ň)、1/4(ņ)、1/2T(Œ)、1/4.(Ņ)、1/2(ń)、1/1T(ő)、1/2.(Ń)、1/1(ł)、2/1T(Ő)、1/1.(Ł)、2/1(ŀ)
(Sample Delay SyncがTEMPO SYNCのとき)


EQの設定(PAD EDIT - LAYER EQ)

パラメーター

設定値

説明

LOW Freq

20Hz~1kHz

低域の基準周波数

LOW Gain

-24~+24dB

低域の増幅/減衰量

MID1 Q

0.5~16

中域1の周波数帯の幅。値を大きくするほど幅が狭くなります。

MID1 Freq

20Hz~16kHz

中域1の基準周波数

MID1 Gain

-24~+24dB

中域1の増幅/減衰量

MID2 Q

0.5~16

中域2の周波数帯の幅。値を大きくするほど幅が狭くなります。

MID2 Freq

20Hz~16kHz

中域2の基準周波数

MID2 Gain

-24~+24dB

中域2の増幅/減衰量

HIGH Freq

1kHz~16kHz

高域の基準周波数

HIGH Gain

-24~+24dB

高域の増幅/減衰量


ボタン

説明

[F1](MULTI VIEW)

パッドの状態が一覧表示されます。

[F2](LAYER)

レイヤーAのオン/オフを設定します。

[F3](EQ)

レイヤーAのイコライザーのオン/オフを設定します。

[F4](LAYER)

レイヤーBのオン/オフを設定します。

[F5](EQ)

レイヤーBのイコライザーのオン/オフを設定します。

[F6](LAYER COPY)

レイヤーのコピーや入れ替えをします。

[SHIFT]+[F5](PAD INIT)

選択中のパッドを初期化します。

[SHIFT]+[F6](PAD COPY)

パッドをコピーします。


トランジェントの設定(PAD EDIT - LAYER TRANSIENT)

パラメーター

設定値

説明

Transient Attack

-50~50

アタック部分を強調したり、抑えたりできます。
PAD EDIT KNOBでも設定できます。

Transient Release

-50~50

リリース部分を強調したり、抑えたりできます。
PAD EDIT KNOBでも設定できます。

Transient Sens

ULOW、LOW、MID、HIGH

トランジェントの感度を調節します。
感度を高くすると、連打したときもトランジェントの効果がかかりやすくなります。
シンバルなどのリリースが長い音色では、意図しない反応をしてしまうことがあります。
この場合、感度を低くすることで、意図しない反応を軽減させることができます。

Transient Gain

-INF~+6.0dB

トランジェント調節後の音量を調節します。


ボタン

説明

[F1](MULTI VIEW)

パッド1~9の状態が一覧表示されます。

[F2](LAYER)

レイヤーAのオン/オフを設定します。

[F3](TRANS)

レイヤーAのトランジェントのオン/オフを設定します。

[F4](LAYER)

レイヤーBのオン/オフを設定します。

[F5](TRANS)

レイヤーBのトランジェントのオン/オフを設定します。

[F6](LAYER COPY)

レイヤーのコピーや入れ替えをします。

[SHIFT]+[F5](PAD INIT)

選択中のパッドを初期化します。

[SHIFT]+[F6](PAD COPY)

パッドをコピーします。