1. [MENU]Ó「SYSTEM」を選びます。
  2. カーソル[à][á][ã][â]ボタンで「PAD/TRIG IN」を選び、[ENTER]ボタンを押します。

    PAD/TRIG IN画面が表示されます。


  3. [F1]~[F3]ボタンで、設定画面を切り替えます。


    ボタン

    説明

    [F1](PARAM)

    パッドの感度やTRIGGER IN端子の設定をします。

    [F2](HI-HAT)

    ハイハットの設定をします。

    [F3](MONITOR)

    ベロシティーをモニターします。



  4. カーソル[à][á]ボタンでパラメーターを選び、[-][+]ボタンで設定します。

    PARAM

    パッドの感度やTRIGGER IN端子の設定をします。

    パラメーター

    設定値

    説明

    Input Mode

    本体パッド選択時:---

    TRIG 1~8選択時:HEAD&RIM、TRIGx2

    1つのTRIGGER IN端子に1つのドラム・トリガーを接続する(HEAD&RIM)か、2つのドラム・トリガーを接続する(TRIGx2)かを設定します。

    Trig Type 本体パッド選択時:---
    TRIG 1~8選択時:KD-A22、KD-200、KD-140、
    KD-120、KD-85、KD-10、KD-9、KD-8、KD-7、
    KT-10、KT-9、PDA120L、PDA100L、PD-128、
    PD-125X、PD-125、PD-108、PD-105X、PD-105、
    PD-85、PDX-100、PDX-12、PDX-8、PDX-6、PD-8、
    VH-11、VH-10、CY-16R-T、CY-15R、CY-14C-T、
    CY-14C、CY-13R、CY-12C、CY-12R/C、CY-8、
    CY-5、BT-1、BT-1 SENS、PAD1、PAD2、PAD3、
    RT-30K、RT-30HR、RT-30H SN、RT-30H TM、RT-10K、RT-10S、RT-10T

    各トリガー・インプットに接続しているドラム・トリガーの型番(トリガー・タイプ)を指定します。

    トリガー・タイプを設定すると、一部のパラメーター(クロストーク・キャンセルなど)を除いたトリガー・パラメーターが、ステージでの使用を想定した推奨値に設定されます(SPD-SX PROはThresholdの値は高めに設定されています)。
    これらは参考値ですので、ドラム・トリガーの取り付けかたや使用状況に合わせて微調整してください。


    Sensitivity 1.0~32.0

    パッドの感度を調節し、叩く強さと音量のバランスを調節します。
    値を大きくすると感度が高くなり、パッドを弱く叩いても大きな音量で鳴ります。
    値を小さくすると感度が低くなり、パッドを強く叩いても小さな音量で鳴ります。

    Rim Gain(*1) 0~3.2

    リムやエッジを叩く強さと音の大きさのバランスを調節します。
    値を大きくすると、リムを弱く叩いても大きな音量で鳴ります。
    値を小さくすると、リムを強く叩いても小さな音量で鳴ります。
    リム・ショット奏法に対応したパッドで有効です。

    Threshold 0~31

    パッドの最低感度
    ある一定以上の強さで叩いたときだけトリガー信号を読み込むように設定します。
    これにより、パッドが周囲の振動を拾うのを防ぐことができます。
    次の図で、Bの信号は鳴りますがAとCは鳴りません。


    パッドを叩きながらスレッショルドの値を徐々に上げていきます。
    パッドを弱めに叩いて、音が欠けるようであれば少し値を下げます。
    これを繰り返してちょうどよい設定にします。

    Curve パッドの叩く強さに対する音量変化
    LINEAR、

    標準的な設定です。叩く強さと音量の変化が最も自然になります。

    EXP1、EXP2、

    「LINEAR」に比べ、強めに叩くときの音量変化が大きくなります。

    LOG1、LOG2、 「LINEAR」に比べ、弱めに叩くときの音量変化が大きくなります。

    SPLINE、 叩く強さによる音量変化が極端につきます。

    LOUD1、LOUD2 叩く強さによる音量変化が少なく、演奏しやすい音量が保てます。
    ドラム・トリガーを利用するときなど、安定した発音が得られます。

    Head/Rim Adjust
    (*1)(*2)
    0~80

    ヘッド・ショットとリム・ショットの鳴りやすさ
    ヘッドを強打したときにリムの音が鳴ってしまう場合は、値を大きくします。
    オープン・リム・ショットをしたときにヘッドの音が鳴ってしまう場合は、値を小さくします。
    弱打でリム・ショットをしたときにヘッドの音が鳴ってしまう場合は、値を小さくします。

    ヘッド・ショットをしたときにリム・ショットの音が鳴る場合や、リム・ショットをしたときにヘッド・ショットの音が鳴る場合は、Head/Rim Adjustの値を少しずつ変更し、効果を確認しながら値を設定してください。
    極端な値に設定すると、ヘッド・ショット時にリム・ショットの音が出るなど、演奏とは異なる音が鳴ってしまいます。


    Scan Time(*1) 0~4.0ms

    トリガー信号の検出時間

    ドラム・パッドの種類やドラム・トリガー固有の性質により、トリガー信号波形の立ち上がり時間が微妙に異なるため、同じ強さで叩いても弱く鳴ったり、強く鳴ったりすることがあります。
    このような場合に、トリガー信号の検出時間(スキャン・タイム)を調節することで、叩いた強さを正確に検出することができます。
    パッドを同じ強さで叩きながらスキャン・タイムの値を「0」から徐々に上げていき、一番大きな音量で安定して発音する値にします。
    その値で強弱をつけてパッドを叩き、適切な音量変化が得られることも確認してください。

    • 値を大きくすると発音までの時間が長くなります。できるだけ小さい値に設定してください。


    Mask Time(*1) 0~64ms

    2度鳴りの防止

    特にキック・トリガーで、鳴らした直後に再度ビーターがヘッドに触れると、ダブル・トリガー(1度鳴らすつもりなのに2度鳴ってしまう)の原因になります。
    マスク・タイムはこれを防ぐための機能で、設定した時間内に再度起こったトリガー信号を無視します。
    パッドを叩きながらマスク・タイムの値を調節します。
    キック・トリガーの場合はキック・ペダルを踏みながら、バウンシング(ビーターの跳ね返りによる発音)しなくなるまでマスク・タイムの値を上げます。
    値を大きくすると、速く連打したときに音が抜けやすくなります。
    できるだけ小さい値に設定してください。

    パッドを1度しか叩いていないのに2度以上音が鳴ってしまうときは、リトリガー・キャンセルを調節してください。


    Retrigger Cancel(*1) 1~16

    トリガー信号の減衰検出

    市販のドラム・トリガーを取り付けたスネア・ドラムなどを叩いたときに、波形が乱れているため次の図のA点でも誤って発音してしまうことがあります(リトリガー)。
    この現象は特に波形の消え際で起こりやすいものです。
    リトリガー・キャンセルは、この波形の乱れを検出して、リトリガーが起こらないようにします。
    パッドを叩きながら、リトリガーしなくなるまでリトリガー・キャンセルの値を上げます。
    値を大きくするとリトリガーしなくなりますが、速く連打したときに音が抜けやすくなります。
    リトリガーが起こらないことを確認しながら、できるだけ小さい値に設定してください。

    マスク・タイムでもこのような2度鳴りの症状が出ないようにすることができます。
    マスク・タイムがトリガー信号を受信してから設定した時間内は次のトリガー信号を検出しなくなるのに対して、リトリガー・キャンセルはトリガー信号レベルの減衰を検出し、打撃されたときのトリガー信号か、鳴らす必要のないトリガー信号かを判別します。


    Ext Noise Cancel(*1)(*2) OFF、1~5

    ドラム・トリガーを取り付けていないドラムを叩いたときの音、または外部からの音や振動によってドラム・トリガーが誤って発音することを防ぎます(ノイズ・キャンセル)。
    TRIGGER IN端子に、ドラム・トリガー「RT-30K」または「RT-30HR」を接続し、Trig Typeを設定したとき、このノイズ・キャンセル機能を使うことができます。

    • 「RT-30H」はノイズ・キャンセル機能に対応していません。


    XTalk Cancel(*1) 0~80%

    クロストーク・キャンセル処理の強さ

    同じドラム・スタンドに2つのパッドを取り付けている場合に、一方のパッドを叩いたときの振動で、もう一方のパッドが発音してしまうことがあります。この現象を「クロストーク」といいます。クロストーク・キャンセルは、このようなクロストークを防ぐための設定です。たとえば、パッドAを叩いたときにパッドBが誤発音してしまうときは、パッドBのXTalk Cancel(Cross Talk Cancel)値を大きくして、クロストークがなくなるように調節します。値をあまり大きくすると、パッドAとパッドBを同時に叩いたときに、弱く叩いたほうのパッドの音が抜けやすくなります。設定値は、クロストークが起こらない最小の値にしてください。

    クロストーク・キャンセルの設定をする前に外部からの振動が伝わりにくくなるようにパッドをセッティングすることで、クロストークを最小限に防ぐことができます。以下の点に注意して、パッドをセッティングしてください。

    • パッド同士がぶつからないようにセッティングする
    • 複数のパッドを同じスタンドに取り付ける場合、距離を離す
    • パッドの取り付けつまみをしっかりと締め付けて、スタンドに取り付ける


    アコースティック・ドラムの生音やモニター・スピーカーからの音の影響で、パッドが発音してしまうことがあります。この場合、クロストーク・キャンセルを設定しても解決できません。以下に注意してセッティングしてください。

    • パッドをスピーカーから離して設置する
    • パッドに角度をつけて、音の影響を受けにくい場所にセッティングする
    • パッドのThresholdの値を大きくする



    *1 TRIG IN 1~8のみ
    *2 選択しているTrig Typeによっては設定できません(---表示となります)

    HI-HAT

    ハイハットの設定をします。

    TRIGGER INのいずれかにVHシリーズをアサインしている場合は、「Adjust the offset with the offset adjustment screw.」メッセージが表示されます。

    パラメーター

    設定値

    説明

    Pedal Mode

    HH-CTRL、
    EXP-CTRL

    HH CTRL/EXPRESSION端子の機能を切り替えます。HH CTRLとEXPRESSIONは同時に使えません。
    Hi-Hat Open/Close Border 0~127 「Layer Type」を「HI-HAT」に設定しているパッドに対して、オープン音とクローズ音が切り替わるペダル位置を設定します。
    CC Max 90、127 ハイハット・ペダルを完全に踏み込んだ状態で送信されるコントロール・チェンジの値を設定します。
    MONITOR

    ベロシティーをモニターします。


    パッドを叩くと、入力の強さがグラフ表示されます。