S-1では、和音で押さえたキーボード・パッドの音階で自動的にアルペジオ演奏をすることができます。この機能をアルペジエーターといいます。
S-1のアルペジエーターは、複数のキーボード・パッドを同時に押さえたときに動作し、ノン・レガート(前のキーボード・パッドを離してから次のキーボード・パッドを押す)奏法で単音を押さえたときは、通常の演奏になるので、演奏方法によってアルペジオのオン/オフを使い分けることができます。

アルペジエーター機能をオンにする

  1. [SHIFT]ボタンを押しながらパッド[8](ARPEGGIO ON)を押します。
  2. [TEMPO/VALUE]つまみで「On」を選びます。

    アルペジエーター機能をオフにするには、手順2で「OFF」を選びます。
    [SHIFT]ボタンを押しながらパッド[8](ARPEGGIO ON)を繰り返し押すと、オン/オフを切り替えることができます。(Ver.1.02)

アルペジエーターが演奏するフレーズのタイプを選ぶ

  1. [SHIFT]ボタンを押しながらパッド[9](ARPEGGIO TYPE)を押します。
  2. [TEMPO/VALUE]つまみで、アルペジオのタイプを選びます。

    TYPE

    説明

    UP

    Up(アップ)

    doľn

    Down(ダウン)

    UP.dľ

    Up&Down(アップ・ダウン)

    UP.2

    Up 2oct(アップ 2オクターブ)

    dľ.2

    Down 2oct(ダウン 2オクターブ)

    U.d.2

    Up&Down 2oct(アップ・ダウン 2オクターブ)

    rand

    Random(ランダム)

    rnd.2

    Random 2oct(ランダム 2オクターブ)
アルペジエーターが演奏するノートの長さを選ぶ

  1. [SHIFT]ボタンを押しながらパッド[10](ARPEGGIO RATE)を押します。
  2. [TEMPO/VALUE]つまみで、アルペジオのノートの長さを選びます。

    RATE

    説明

    1_4 4分音符
    1_8 8分音符
    1_16 16分音符
    1_32 32分音符
    8t 3連8分音符
    16t 3連16分音符
    32t 3連32分音符

和音の各音を押すタイミングが大きくずれると、演奏開始部分のタイミングが狂う場合があります。和音は同時に押してください。
ただし、UpやDownなどの演奏を頭から滑らかにつなぎたい場合は、それぞれ和音の最低音階または最高音階から押さえると効果的です。
アルペジオはホールドの場合を除き、キーボード・パッドが押されている間、繰り返します。
アルペジオ演奏は、コントローラー・セクションのPOLYモードの設定と、ENVセクションのENV TRG(エンベロープ・トリガー)によって演奏時のエンベロープが異なります。

以下はPOLYモードが 「Mono」 の場合でのENV TRGの例です。


GATEで使用するときは、[SUSTAIN]つまみが減衰音の設定(0)になっていると、エンベロープの終了と共に音が出なくなります。

ホールド機能と組み合わせた場合

アルペジオ演奏時に[HOLD]ボタンを押して点灯させると、キーボード・パッドを離してもアルペジオ演奏が持続します。
この状態でキーボード・パッドを押し直して別の和音を指定すると、新たな和音でのアルペジオ演奏に切り替わります。

ポルタメントと組み合わせた場合

Portamento Mode「On」:ポルタメントが効いた状態でアルペジオ演奏されます。
Portamento Mode「AUto」:ENV TRG「GAtE」のときだけ、ポルタメントが効いた状態でアルペジオ演奏されます。
Portamento Mode「OFF」:ポルタメントが効かない状態でアルペジオ演奏されます。