エフェクトを使って、音に空間的な奥行きや広がりを与えることができます。
S-1には、DELAY(ディレイ)、REVERB(リバーブ)、CHORUS(コーラス)の、3種類のエフェクトが内蔵されています。

[DELAY]つまみ

山びこのように、音を遅らせて繰り返し鳴らします。

  1. [DELAY]つまみを回して、ディレイ音の音量を調節します(d0d255)。

    [SHIFT]ボタンを押しながら[DELAY]つまみを回すと、ディレイ・タイムを設定することができます。

ディレイを設定する(DELAY)
  1. [SHIFT]ボタンを押しながらパッド[13](DELAY)を押します。
  2. [TEMPO/VALUE]つまみでパラメーターを選び、パッド[2](ENTER)を押します。

  3. [TEMPO/VALUE]つまみで、設定値を変更します。

    パラメーター

    設定値

    説明

    d.Syn
    (Delay Sync)

    OFFOn

    ディレイ・タイムをテンポに同期させます。

    tiNE
    (Time)

    Delay SyncがOFFの場合:1~740(ms)
    Delay SyncがOnの場合:(音符)*1

    ディレイ・タイムを設定します。

    LEv
    (Level)

    0~255

    ディレイ音の音量を調節します。

    Delay Level Mode」の設定によって、入力側または出力側のレベルのどちらを制御するか選ぶことができます。

    Fdbk
    (Feedback)

    0~255

    フィードバック(繰り返し)量を調節します。

    Lo.Ct
    (Low Cut)

    FLAt
    20、25、31.5、40、50、63、80、100、125、160、200、250、315、400、500、630、800(Hz)

    設定された周波数より低い周波数成分をカットします。
    FLAt 」に設定したときは、カットされません。

    Hi.Ct
    (High Cut)

    630、800、1k、1.25k、1.6k、2k、2.5k、3.15k、4k、5k、6.3k、8k、10k、12.5k(Hz)、
    FLAt

    設定された周波数より高い周波数成分をカットします。
    FLAt 」に設定したときは、カットされません。

    *1 音符一覧

    表示

    説明

    1_4

    4分音符

    8d

    付点8分音符

    4t

    3連4分音符

    1_8

    8分音符

    16d

    付点16分音符

    8t

    3連8分音符

    1_16

    16分音符

    32d

    付点32分音符

    16t

    3連16分音符

    1_32

    32分音符

    64d

    付点64分音符

    32t

    3連32分音符

    1_64

    64分音符

    128d

    付点128分音符

    64t

    3連64分音符

    128

    128分音符

[REVERB]つまみ

ホールや部屋の中で音を鳴らしたときのような残響が得られます。

  1. [REVERB]つまみを回して、リバーブ音の音量を調節します(r0r255)。

    [SHIFT]ボタンを押しながら[REVERB]つまみを回すと、リバーブ音の長さ(時間)を設定することができます。

リバーブを設定する(REVERB)
  1. [SHIFT]ボタンを押しながらパッド[14](REVERB)を押します。

  2. [TEMPO/VALUE]つまみでパラメーターを選び、パッド[2](ENTER)を押します。

  3. [TEMPO/VALUE]つまみで、設定値を変更します。

    パラメーター

    設定値

    説明

    tyPE
    (Type)

    ANbRooNhAL1hAL2PLAt、SPrnNod

    リバーブの種類を選びます。

    • ANb(Ambience):レコーディングなどで使われるアンビエンス・マイク(音源から離れたところに立てるオフ・マイク)をシミュレートしています。
    • RooN(Room):室内での残響音をシミュレーションしたリバーブです。
    • hAL1(Hall1):コンサート・ホールでの残響音をシミュレートしたリバーブです。クリアで広がりのある残響音が得られます。
    • hAL2(Hall2):コンサート・ホールでの残響音をシミュレートしたリバーブです。落ち着いたマイルドな残響音が得られます。
    • PLAt(Plate):プレート・リバーブ(金属板の振動を利用したリバーブ・ユニット)をシミュレートしています。
    • SPrn(Spring):ギター・アンプ内蔵のスプリング・リバーブをシミュレートしています。
    • Nod(Modulate):ホールの残響に揺らぎを加えたリバーブです。

    tiNE
    (Time)

    0~255

    リバーブ音の長さ(時間)を調節します。

    LEv
    (Level)

    0~255

    リバーブ音の音量を調節します。

    Pr.dL
    (Pre Delay)

    0~100(ms)

    リバーブ音が出力されるまでの時間を調節します。

    Lo.Ct
    (Low Cut)

    FLAt
    20、25、31.5、40、50、63、80、100、125、160、200、250、315、400、500、630、800(Hz)

    設定された周波数より低い周波数成分をカットします。
    FLAt 」に設定したときは、カットされません。

    Hi.Ct
    (High Cut)

    630、800、1k、1.25k、1.6k、2k、2.5k、3.15k、4k、5k、6.3k、8k、10k、12.5k(Hz)、
    FLAt

    設定された周波数より高い周波数成分をカットします。
    FLAt 」に設定したときは、カットされません。

    dEnS
    (Density)

    0~10

    リバーブ音の密度を調節します。

Global Delay/Reverb SW」の設定によって、ディレイおよびリバーブの制御を、パターン・パラメーターでするかシステム・パラメーターでするか選ぶことができます。

Chorus

わずかなピッチの揺らぎを加えることで、広がりと厚みのあるサウンドが得られます。

  1. [SHIFT]ボタンを押しながらパッド[15](MENU)を押します。

  2. [TEMPO/VALUE]つまみで「Cho」を選び、パッド[2](ENTER)を押します。

  3. [TEMPO/VALUE]つまみでコーラスの種類を選びます。

    設定値

    説明

    OFF

    コーラス効果はかかりません。

    1

    標準的なコーラスです。

    2

    揺らぎが早いコーラスです。

    3

    回転スピーカー(fast)のような小刻みな揺らぎが得られます。

    4

    ゆったりとした揺らぎのコーラスです。