1. [SHIFT]ボタンを押しながらキーボード・パッドを押します。

    さまざまな機能(ファンクション)のパラメーターを設定したり、実行したりすることができます。

ファンクション一覧

操作子

説明

パッド[OCT-]

キーボード・パッドのオクターブを切り替えます。

[SHIFT]ボタンを押しながらパッド[OCT-]とパッド[OCT+]を同時に押すと、オクターブの設定をリセット(0)することができます。(Ver.1.02)

パッド[OCT+]
パッド[PWM DEPTH]

PWM SRCがNAn(Manual)のとき
パルス・ウィズの値を調節します(0~255)。

PWM SRCがLFOEnv(Envelope)のとき
LFOによるパルス・ウィズの揺れや、エンベロープによるパルス・ウィズの変化の深さを調節します(0~255)。

パルス・ウィズとは?

矩形波の上部の幅が全体の何%になっているかを示す値が、パルス・ウィズです。
波形の上と下の幅が等しくないものは、非対称矩形波になります。

パッド[PWM SRC] Env(Envelope):パルス・ウィズをエンベロープで変化させます。
NAn(Manual):パルス・ウィズをPWM DEPTHの値に設定します。
LFO:パルス・ウィズをLFOで周期的に変化させます。
パッド[SUB OCT]

サブ・オシレーターのオクターブのタイプを設定します。

-2o.A:2オクターブ下(パルス幅小、非対称)
-2oc:2オクターブ下
-1oc:1オクターブ下

パッド[ENV TRG]

エンベロープが立ち上がるきっかけを設定します。

LFO:鍵盤を押し続けると、LFOの周期ごとに繰り返し立ち上がります。
GAtE(Gate):新たに鍵盤を押し直したときに立ち上がります。レガート奏法時は立ち上がりません。
triG(Gate+Trig):鍵盤を押すごとに立ち上がります。

パッド[AMP]

音量の時間的な変化(エンベロープ)を作ります。

GAtE(Gate):鍵盤を押している間だけ、一定音量で発音します。
Env(Env):[ATTACK]つまみ、[DECAY]つまみ、[SUSTAIN]つまみ、[RELEASE]つまみで設定したエンベロープに従って発音します。

パッド[POLY]

発音方法を選びます。

Nono(Mono):モノフォニック
単音で発音します。

Uni(Unison):ユニゾン
複数音を重ねて単音として発音します。

PoLy(Poly):ポリフォニック
最大4ボイスまでの複数音を発音します。

Chd(Chord):コード
単音に対して以下のパラメーターでボイス2~4を同時に発音します。


ディスプレイに「Chd」が表示されている状態でパッド[2](ENTER)を押すと、以下のパラメーターが設定できます。

v²Sľ(Voice 2 SW):ボイス2の発音をONまたはOFFします。
v²kS(Voice 2 Key Shift):ボイス2のキーを移調します(-12~0~12)。
v³Sľ(Voice 3 SW):ボイス3の発音をONまたはOFFします。
v³kS(Voice 3 Key Shift):ボイス3のキーを移調します(-12~0~12)。
v´Sľ(Voice 4 SW):ボイス4の発音をONまたはOFFします。
v´kS(Voice 4 Key Shift):ボイス4のキーを移調します(-12~0~12)。

パッド[PORTA ON]

ポルタメントを設定します。

OFF:ポルタメントはかかりません。
On:常にポルタメントがかかります。
AUto(Auto):レガート奏法時のみ、ポルタメントがかかります。ただし、アルペジオ演奏時にはポルタメントはかかりません。

パッド[PORTA TIME] ポルタメントのピッチ変化にかかる時間を調節します(0~255)。
パッド[1](EXIT) メニューを終了します。
パッド[2](ENTER) 数値の編集や項目の選択を決定します。
パッド[3](SHUFFLE) シャッフルの設定をします(-90~0~90)。
パッド[4](LAST) 選択中のパターンの長さ(ラスト・ステップ)を設定します(1~64)。
パッド[5](OSC DRAW)

矩形波オシレーターを使って、オリジナル波形を作成/発音させることができます。
詳しくは、「オシレーターのオリジナル波形を作る(OSC DRAW)」をご覧ください。

  • PWMの効果はかかりません。

(Switch)
ForN(Form)
NULt(Multiply)

パッド[6](OSC CHOP)

オシレーターで生成された波形を切り刻むことで、強烈な倍音を得ることができます。
詳しくは、「波形を切り刻んで倍音を強調する(OSC CHOP)」をご覧ください。

ovtn(Overtone)
SqrP(Square Chop Pattern)
SAľ.P(Saw Chop Pattern)
SUb.P(Sub Oscillator Chop Pattern)
noi.P(Noise Chop Pattern)
CoNb(Comb)

パッド[7](FILTER KYBD) 音の高さに合わせて、フィルターのカットオフ・ポイントを変化させます(0~255)。
パッド[8](ARPEGGIO ON) アルペジエーター機能をオン/オフします。
パッド[9](ARPEGGIO TYPE)

アルペジエーターが演奏するフレーズのタイプを選びます。

UP(Up)
doľn(Down)
UƳdľ(Up&Down)
UƳ2(Up 2oct)
dƾ2(Down 2oct)
U.d.2(Up&Down 2oct)
rand(Random)
rnƞ2(Random 2oct)

パッド[10](ARPEGGIO RATE)

アルペジエーターが演奏するノートの長さを選びます。

1_4(4分音符)
1_8(8分音符)
1_16(16分音符)
1_32(32分音符)
8t(3連8分音符)
16t(3連16分音符)
32t(3連32分音符)

パッド[11](CLEAR NOTE) 選んでいるパターンのノートを、すべて消します。
ステップを選んでいるときは、そのステップのノートだけを消します。
ディスプレイに「CLr.n」が点滅表示しているときに、パッド[2](ENTER)を押して実行します。完了すると「donE」と表示されます。
パッド[12](CLEAR MOTION)

選んでいるパターンのモーションを、すべて消します。
ステップを選んでいるときは、そのステップのモーションだけを消します。
ディスプレイに「CLr.N」が点滅表示しているときに、パッド[2](ENTER)を押して実行します。完了すると「donE」と表示されます。
実行前の待機時につまみを回すと、モーションにつまみのパラメーターが記録されていた場合は「CLr」と表示され、そのパラメーターのみが消されます。
記録されていない場合は「nonE」と表示されます。

モーションとは?

つまみなどを操作したときの動きをシーケンサーに記録し、再生することができる機能です。
S-1では1つのパターンに対して、8種類のつまみの動き(またはパラメーターに該当するMIDIのコントロール・チェンジ情報)に加え、MIDIのピッチ・ベンド情報を記録することができます。

パッド[13](DELAY)

ディレイを設定します。

ƞSyn(Delay Sync):ディレイ・タイムをテンポに同期させます(OFF、ON)。
tiNE(Time):ディレイ・タイムを設定します。

  • Delay SyncがOFFの場合:時間を指定します(1~740ms)。
  • Delay SyncがONの場合:音符を指定します(128、64t、128d、...4t、8d、1_4)。

LEv(Level):ディレイ音の音量を調節します(0~255)。
Fdbk(Feedback):フィードバック(繰り返し)量を調節します(0~255)。
LƜCt(Low Cut):設定された周波数より低い周波数成分をカットします(FLAT、20~800Hz)。「FLAt 」に設定したときは、カットされません。
Hi.Ct(High Cut):設定された周波数より高い周波数成分をカットします(630~12.5kHz、FLAT)。「FLAt 」に設定したときは、カットされません。

パッド[14](REVERB)

リバーブを設定します。

tyPE:リバーブの種類を選びます。

  • ANb(Ambience):レコーディングなどで使われるアンビエンス・マイク(音源から離れたところに立てるオフ・マイク)をシミュレートしています。
  • RooN(Room):室内での残響音をシミュレーションしたリバーブです。
  • hAL1(Hall1):コンサート・ホールでの残響音をシミュレートしたリバーブです。クリアで広がりのある残響音が得られます。
  • hAL2(Hall2):コンサート・ホールでの残響音をシミュレートしたリバーブです。落ち着いたマイルドな残響音が得られます。
  • PLAt(Plate):プレート・リバーブ(金属板の振動を利用したリバーブ・ユニット)をシミュレートしています。
  • SPrn(Spring):ギター・アンプ内蔵のスプリング・リバーブをシミュレートしています。
  • Nod(Modulate):ホールの残響に揺らぎを加えたリバーブです。

tiNE:リバーブ音の長さ(時間)を調節します(0~255)。
LEv(Level):リバーブ音の音量を調節します(0~255)。
PƐdL(Pre Delay):リバーブ音が出力されるまでの時間を調節します(0~100ms)。
LƜCt(Low Cut):設定された周波数より低い周波数成分をカットします(FLAT、20~800Hz)。「FLAt 」に設定したときは、カットされません。
Hi.Ct(High Cut):設定された周波数より高い周波数成分をカットします(630~12.5kHz、FLAT)。「FLAt 」に設定したときは、カットされません。
dEnS(Density):リバーブ音の密度を調節します(0~10)。

パッド[15](MENU) メニューを表示します。
パッド[16](WRITE) パターンを保存します。

以下のパッドは、[SHIFT]ボタンを押しながらパッドを押すたびに、設定値を順番に切り替えることができます。(Ver.1.02)

  • [8](ARPEGGIO ON)
  • [PWM SRC]
  • [SUB OCT]
  • [ENV TRG]
  • [AMP]
  • [POLY]
  • [PORTA ON]