FILTERは、OSCでミキシングされた音源の倍音成分をカットしたり強調したりして、音色の変化をつけるところです。
ここでは、低い周波数を通過させ高い周波数を切り捨てる(LPF:Low Pass Filter)動作になっています。
[FREQ]つまみ
FILTERのカットオフ・ポイント(カットオフ周波数)を設定するつまみです。
つまみを左に回すほど高音域の周波数からカットされ、正弦波に近くなったあと、音が消えます。
[RESO](レゾナンス)つまみ
[FREQ]つまみで設定したカットオフ・ポイント付近の周波数を強調するつまみです。
つまみを右に回すほど特定の倍音成分が強調され、音色に特徴をつけることができます。
特にレゾナンスを上げた状態でカットオフ・ポイントを動かすと、シンセサイザー独特のサウンドを作ることができます。
また、レゾナンスを最大まで上げるとFILTERはカットオフ・ポイント付近で発振状態になります。
[LFO]つまみ
FILTERのカットオフ・ポイントをLFOセクションからのモジュレーターの信号でコントロールするときのかかり具合を調節します。
LFOセクションの[WAVE FORM]つまみにより、カットオフ・ポイントの変化のしかたが異なります。
[ENV](エンベロープ・デプス)つまみ
FILTERのカットオフ・ポイントをエンベロープ・ジェネレーターの信号でコントロールするときのかかり具合を調節するつまみです。
つまみを右に回すと、一音一音弾くごとにあらかじめ設定されたADSRのパターン(ENVセクションにある4つのつまみの組み合わせ)でFILTERのカットオフ・ポイントを変化させることができます。
一音の中で(短時間の間に)音色変化を作り出せます。
カットオフ・ポイントを音程で変化させる(FILTER KYBD(フィルター・キーボード・フォロー))
FILTERのカットオフ・ポイントを鍵盤の音程(ピッチ)の信号でコントロールするときのかかり具合を調節するパラメーターです。
音の高さによってカットオフ・ポイントを追従させることで、倍音成分を一定に保つことができます。
たとえば、低い音域で設定したカットオフ・ポイントをそのまま高い音域で弾くと、基本周波数が上がってもカットオフ・ポイントは変化しないため、音色が大きく変わってしまいます。
これを避けたい場合は、フィルター・キーボード・フォローを上げて使用します。
- [SHIFT]ボタンを押しながらパッド[7](FILTER KYBD)を押します。
[TEMPO/VALUE]つまみで設定値を変更します。
設定値
説明
0~255 鍵盤の音程に合わせて、フィルターのカットオフ・ポイントを変化させます。
設定値が大きいほど音の高さによって倍音成分が変化しにくくなります。
255でピッチに対してカットオフ・ポイントが完全に追従します。