時間とともに変化するコントロール信号を作り出すところです。
この信号はキーボード・パッドを弾くたびに発生し、FILTERやAMPをコントロールして、一音一音に音色や音量の時間的変化を与えます。

[ATTACK]つまみ(A)

キーボード・パッドを押してからコントロール信号がピーク(頂点)に達するまでの時間(アタック・タイム)を設定するつまみです。

[DECAY]つまみ(D)

コントロール信号がピークに達してからサステイン・レベルまで下がる時間(ディケイ・タイム)を設定するつまみです。
サステインと密接な関係があり、サステインが上がり切っている場合は[DECAY]つまみを変化させてもエンベロープの形は変わりません。

[SUSTAIN]つまみ(S)

エンベロープがピークに達したあとの持続レベル(サステイン・レベル)を設定するつまみです。
キーボード・パッドを押している間は、最終的にこのレベルで持続します。

[RELEASE]つまみ(R)

キーボード・パッドを離してから、コントロール信号が0になる(エンベロープが終了する)までの時間(リリース・タイム)を設定するつまみです。

ADSRのセッティングとエンベロープ波形


[ATTACK]つまみ、[DECAY]つまみ、[SUSTAIN]つまみ、[RELEASE]つまみがすべて「0」になっていると、極めて短いパルス波形になりクリック・ノイズが出ます。


エンベロープをコントロールする信号を選ぶ(ENV TRG(エンベロープ・トリガー))

エンベロープ・ジェネレーターを、どの信号でコントロールするかを選びます。

  1. [SHIFT]ボタンを押しながらパッド[ENV TRG]を押します。
  2. [TEMPO/VALUE]つまみで、設定値を変更します。



    設定値

    説明

    LFO

    LFO
    モジュレーターのLFOレイト(周期)に従って、エンベロープ・ジェネレーターが繰り返しはたらきます。
    エンベロープは常にキーボード・パッドを押している間繰り返し立ち上がり、キーボード・パッドを離すと同時に終わります。
    キーボード・パッドを弾き直す(前のキーボード・パッドを完全に離してから次のキーボード・パッドを弾く)たびに、LFOがどのような状態でも必ず最初から立ち上がります。

    GAtE


    GATE

    POLYモードで「PoLy」以外が選ばれている場合、キーボード・パッドを弾き直す(前のキーボード・パッドを完全に離してから次のキーボード・パッドを弾く)たびに、エンベロープが立ち上がります。
    1音ごとに音量や音色の時間的変化をつけたい場合は、ノン・レガートで演奏する必要があります。

    POLYモードで「PoLy」が選ばれている場合、レガート、ノン・レガートにかかわらず、1音ごとに音量や音色の時間的変化がつけられます。


    triG

    GATE+TRIG

    キーボード・パッドを押しながら他のキーボード・パッドを押して音階が変化すれば、新しくエンベロープが立ち上がります。
    つまり、レガート、ノン・レガートにかかわらず、1音ごとに音量や音色の時間的変化がつけられます。

    POLYモードで「Nono」、「Uni」、「Chd」が選ばれている場合

    POLYモードで「Nono」、「Uni」、「Chd」の単音入力による発音モードが選ばれている場合、複数の音が入力されたときの挙動は以下の通りです。

    ENV TRGがLFOまたはGATEのとき Note Priority(MENU内の「n.Pri」)の設定により、後着優先(「LASt」)か低音優先(「Loľ」)かを選ぶことができます。
    ENV TRGがGATE+TRIGのとき 後着優先となり、必ず最後に押したキーボード・パッドが優先されます。