シーケンサーとは?

演奏させたい音の高さや長さなどを、タイミングとともに指定された演奏データ(シーケンス)をもとに、音源を発音させる仕組みをシーケンサーといいます。
S-1のシーケンサーでは、以下の演奏データを、ステップと呼ばれる演奏時間の単位で扱うことができます。

  • 音の高さ(ノート・ナンバー)
  • 音の強さ(ベロシティー)
  • 音の長さ(ゲート・タイム)
  • 音の発音確率(プロバビリティー)
  • 音の連打発音(サブ・ステップ)
  • 音色パラメーターの変化(モーション)


S-1は用途に合わせて、シーケンサーへのさまざまな入力方法が用意されています。

シーケンサーの入力方法

タイプ

ø](PLAY)ボタン

(点灯:○
消灯:–)

ó](REC)ボタン

(点灯:○
消灯:–)

[STEP]ボタン

(点灯:○
消灯:–)

ディスプレイ表示

パッド[1]~[16]

ノートの一括削除

パッド[11](CLEAR NOTE)

モーションの入力

モーションの一括削除

パッド[12](CLEAR MOTION)

A. ステップ・パッドで入力する

○/–

テンポ

ステップ・パッド

  • パッドを押したステップにノート(C5)を入力/削除
  • パッドの長押し→入力されているノート・ナンバーを表示
  • パッドを押しながら[D-MOTION]ボタンを押す→ノート~サブ・ステップを順に切り替え

パターン内の全ノート

ステップ・パッドで指定したステップ

パターン内の全モーション

B. キーボード・パッドで編集する(和音)

St.(数字)

キーボード・パッド(白鍵)

  • 表示ステップに複数ノート入力/削除
  • パッドの長押し Ó 入力されているベロシティーを表示(Ver.1.02)
  • パッドを押しながら[D-MOTION]ボタンを押す Ó ベロシティー、ゲートを切り替え(Ver.1.02)

選択中のステップ内の全ノート

選択中のステップ

選択中のステップ内の全モーション

C. ステップを編集する

St.(数字)

ステップ・パッド

  • パッドを押したステップに移動
  • パッドの長押し→入力されているノート・ナンバーを表示
  • パッドを押しながら[D-MOTION]ボタンを押す→ノート~サブ・ステップを順に切り替え

選択中のステップ内の全ノート

選択中のステップ

選択中のステップ内の全モーション

D. リアルタイムに演奏を入力する

rEc

キーボード・パッド(白鍵)

  • 演奏中のステップに複数ノート入力

パターン内の全ノート

演奏中のステップ

パターン内の全モーション

E. 演奏を確認しながらステップを編集する

St.(数字)

ステップ・パッド

  • パッドを押したステップに移動
  • パッドの長押し→入力されているノート・ナンバーを表示
  • パッドを押しながら[D-MOTION]ボタンを押す→ノート~サブ・ステップを順に切り替え

選択中のステップ内の全ノート

選択中のステップ

選択中のステップ内の全モーション


再生範囲を設定する(ラスト・ステップ)
  1. [SHIFT]ボタンを押しながらパッド[4](LAST)を押します。
  2. [TEMPO/VALUE]つまみで、パターンのステップ数を設定します。

    設定範囲:1~64

パネルに表示するページ(ステップ)を切り替える
  1. [STEP]ボタンが点灯している間に、パッド[PORTA ON](<)[PORTA TIME](>)で表示ページを切り替えます。

    切り替えたときに、表示中のステップが表示されます。

    1.16:1~16ステップ、17.32:17~32ステップ、33.48:33~48ステップ、49.64:49~64ステップ

    例.ラスト・ステップが24の場合

    [PORTA ON](<)1.16:1~16ステップ
    [PORTA TIME](>)17.24:17~24ステップ

モーションとは?

パターン演奏に合わせて、つまみ操作、受信したコントロール・チェンジやピッチ・ベンドなどのMIDIメッセージの変化をステップごとに記録/再生する機能のことを「モーション」と呼びます。
これにより、たとえば[FREQ]つまみで徐々に音色を明るくしたり、[DECAY]つまみでスタッカートからレガートに変化させていったり、といったパターンを作ることができます。
S-1は、1パターンあたり最大8種類のパラメーターとピッチ・ベンドの変化を記録/再生することができます。

  • MIDIのコントロール・チェンジやピッチ・ベンドを記録できるのは、タイプD(リアルタイム録音)のときのみです。

  • モーションに記録されたパラメーターが再生されるとき、演算誤差により入力時の値とわずかに異なる場合があります。